2017年03月02日

2月度「癒しの園芸講座」開催~その2

 午後からの講演は内科医・南口利美さんの「介護予防について」で、高齢化が進む中での介護予防の必要性についてお話しいただきました。「健康寿命」は男性70歳・女性73歳(2010年調べ)で、医療や介護が必要となる期間が延びる傾向にあると話されました。寝たきりにならないためには、骨折をしないことだそうです。その予防策として、転倒しやすい場所や要因を具体的に挙げていただきました。また骨の老化のセルフチェックをしました。骨を強くするためにできることは、バランスのとれた食事や適度な運動が必要だそうです。年間20万人も発症すると言われる脳卒中については、専門家の指導を受けて、きちんとリハビリすることが大事だというお話もされました。認知症患者は450万人以上と言われ、超高齢社会の今、これはさらに進んでいくと推測されます。それを防ぐためにも食事と適度な運動は一番の予防対策になるということでした。

 少し雨がぱらついてきましたが、寒肥入れの実習を行うために「はないずみの庭」へ移動しました。この時期に行う寒肥の意味、重要性、なぜ有機肥料を与えるのか、その量についての説明を吉村隆さんから受けました。2班に分かれて高・中・低木、宿根草などに発酵油粕を入れていきました。春の生長期に効きめを表しますという説明に皆さんうなづかれ、穴を掘ったり、油粕を詰めたりと、小雨の中でも楽しそうに作業されていました。また、去年自分たちで植えたチューリップの芽出しを見て、「可愛い!」と歓声をあげてられました。

 最後はパーゴラの下に集まり、吉村さんがこの時期の寒肥入れについての再確認のお話をされました。「主人が入れた後に、知らずに私がまた入れてしまったんですけど?」といった質問も出ました。この講座もあと1回。皆さん打ち解けたご様子で寒い中を帰って行かれました。(大川内美恵子 写真提供も)
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2月度「癒しの園芸講座」開催~その1

 雨が降ると寒くなるという予報でしたが、2月18日も寒い一日でした。お休みの方も多く、受講生18名、スタッフ17名で、2月度癒しの園芸講座を開催いたしました。

 最初の講演は山中尚子さんの園芸ミニ講座の最終「病害虫と薬剤について」で、基本的なお話をしていただきました。病害虫の種類、防除、薬剤の種類と特徴について、また使用する際の注意などを説明していただきました。何の病気?どんな虫?を特定することが大事で、これはすべてに効くオールマイティな薬はないからだそうです。その前に、まずは予防に努めること、適切な栽培管理で丈夫な株に育てること、苗を購入する際から、病気にかかっていないかなど、よく見て良い植物を選ぶことや清潔な土を使う事、道具類も清潔にしておくことなど細かく注意点を教えていただきました。日頃からこまめに観察し、被害を最小限に抑えることも大切だと話されました。

 山中尚子さんが続いて「年間園芸プログラム」の講演をしてくださいました。園芸作業の年間計画やプログラム作りについてです。年間プログラムの立て方については、一・二年草/多年草/宿根草/球根類の特徴、日陰でも育てやすい植物などについて説明されました。センニチコウを例に、タネから栽培し、花を楽しみ、ドライフラワーにして活用するまでの一連の流れと、色々なクラフトプログラムに対応する計画の立て方も紹介いただきました。花壇管理における最低限の年2回のローテーションをベースにした植栽計画のポイントも教えていただきました。一番のポイントは花壇づくりの目的を明確にすること、記録をつける、テーマを決める、環境に適合した植物選びなど、そしてすべてにおいて無理をしないように心がけましょうということでした。

 その後、昼食までの30分の時間を頂いて、開催中の「癒しの園芸展」の会場に皆で行きました。自分たちの作品を含めた展示品を見ていただくとともに、障がい者が園芸作業しやすい補助具についても説明を受けました。きれいにレイアウトされたご自分の作品に「晴れがましいわー」と嬉しそうにされていらっしゃる方もおられました。(大川内美恵子 写真提供も)


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2017年01月22日

1月度「癒しの園芸講座」開催

 大寒から節分までの寒さが一番厳しいと言われますが、1月21日(土)も冷え込んで、風花がちらちらと舞っていました。講座室の窓から見えるユリカモメの白い姿も寒そうです。

 最初は「精神障がい者への理解」で、NPO法人ソーシャルハウスさかい『出前はぁと』さんの講演でした。『出前はぁと』は精神障がい者の理解を深めるための当事者講師派遣事業で、今回は近島勇さんと桜井さんのお二人にご自身の体験談をお話ししていただきました。桜井さんは仕事への責任感から頑張りすぎてうつ病を発症。体までダメージを受けたそうです。この病気にならない方が良いと思うが、なっていないと出会えなかった人たちとの出会いがあって、今は仕事をやめて作業所に通えることが生きがいになっていると話されました。近島さんは、51歳の時に初診を受けてから統合失調症と診断されるまでの苦悩、薬を飲むようになって出てきた副作用のお話をしてくださいました。さらに、ようやく自分が病気だと認識できたことで、病気ならば直さなければと思い、体調管理ができるようになったそうです。当事者が当事者を支える(ピアサポート)ことで、お二人とも「病気になったことはマイナスだが、病気をしたことが体験になって、今は安定した気持ちで精神障がい者の代弁をする活動を心の拠りどころにしている」と話されました。実感のこもったお話に受講生さん達も胸を打たれた様子で聞き入っておられました。犯罪に結びついた事件についての質問もありましたが、差別をあおるようなマスコミの報道は疑問だと答えておられました。

 講演2は寺田考重さんの「人と植物のきずなⅡ」でした。6月の「思い出の花」では私たちが園芸福祉の活動において、どの植物を使うかを考える際、日本人の持つ植物感は役に立つというお話でした。今回は、園芸福祉でよく使われている植物について、草と木の違い(バナナは木ですか?竹は草ですか?等の質問)や特色、癒し効果などをわかりやすく説明していただきました。続いて、画像で車椅子の作業に適したレイズドベッドの紹介をしていただきました。

 実習は12月にお出しした課題「クラフトプログラムの実践」で、受講生さんたちにご考案いただいたクラフトのプログラム発表です。皆さん創意工夫された作品を持ってこられました。
 まずペアになった人と交互に指導し合い、それぞれのプログラムを体験してもらいました。対象者や人の集中力の目安とされる15分で作品が完成するようにという条件も付いています。一番最後にご自分の作品のポイントやどんな方を対象者とされているかなどをお一人ずつ説明していただきました。

 皆さんの作品は、2月15日(水)~27日(月)に、大泉緑地・花と緑の相談所で開催される「癒しの園芸展」で展示されます。

 今日の受講生出席17名、スタッフ16名でした。(大川内美恵子 写真提供も)

出前はあと:近島勇さん

精神障がい者の代弁をする活動が生きがいです。

近島さんは詩人としても活動。同人誌「RIVIERE」

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詩やエッセイを発表

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講演「人と植物のきずなⅡ」寺田考重さん

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園芸福祉を楽しんでもらうためのツールとは

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レイズドベッドの紹介

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「プログラム作りの実践」

ペアになった人と交互に指導して、クラフトの体験

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教えあうのも楽しい!

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きれいな作品になりそう!

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いろいろ考えてますね

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交代で作った作品

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作品のポイントを話していただきました

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ここがかわいいでしょ!

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それぞれに創意工夫された、楽しい作品ばかり

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