2017年06月24日

6月度「癒しの園芸講座」開催~その1

 6月は梅雨入りで気分も沈みがちですが、今年はどうしたことかお天気続きで爽やかです。逆に熱中症に注意していただこうと、こまめな水分補給を受講生さんにお願いいたしました。

 講演は進藤正典さんの「ユニバーサルデザインとは」からです。まず、障がい者への対応として「バリアフリー」と「ノーマライゼーション」の2つの言葉とその違いを覚えていただきたいと話されました。そして、園芸福祉の特徴と多様性、高齢者や障がい者を含めて、できるだけ多くの人が参加し、支えあうことの大切さと、その基盤としてのユニバーサルデザインの概念について説明していただきました。例として、大阪府福祉のまちづくり条例から公園の設計マニュアルより抜粋して説明があり、今の公園に要求されることや、今後の課題などを話されました。また、「障がいがあっても使える」というのがバリアフリーの考え方になりますが、ユニバーサルデザインは「誰もが使えるものを作る」という視点でデザインされていることを、シャンプーやビール缶などの実用品を示しながら解説していただきました。最後に、各地の福祉花壇をスライドで紹介していただきました。まちづくりや花壇は、だれが何のために作るのかということと、作ればおしまいではなく、むしろその後の維持管理が大事だというお話でした。


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講演:進藤正典さん「ユニバーサルデザインとは」

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このハサミは力が弱くても使えます。

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このハサミも対象者に配慮されていますね。

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どこがユニバーサルデザインかしら?

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点字で「お酒」と書かれています。

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福祉のまちづくりなどをスライドで紹介されました。

 今回は寺内裕子さんがお孫さんと一緒に来られました。OBの立場から癒しの園芸の会の活動についてお話ししてくださいました。これから毎月「ボランティア活動と健康寿命~私の場合~」というテーマでお話ししてくださるそうです。乞うご期待!

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 園芸ミニ講座は「植物と光」「植物を長く楽しむコツ」などの基本的なお話で、山中尚子さんより、季節と太陽の動き(夏至、冬至など)に関連づけてわかりやすく説明いただきました。植物を少しでも長く美しく咲かせるためにはやはりこまめな手入れが必要ですと話されました。

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 講演の後は、進藤さんに日本初のユニバーサルデザイン花壇「ふれあいの庭」を案内、実地説明していただきました。誰もが五感(音、香り、色、感触、味)を通じて、憩いや安らぎを感じることができるように配慮されているという花壇です。受講生の皆さんもタイムの香り、ラムズイヤーの手触り、水琴窟の音などを楽しんでおられました。(大川内美恵子 写真提供も)

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日本初のユニバースサルデザイン花壇「はないずみの庭」

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「キッチンの庭」

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「香りの庭」

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「色の庭」

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「音の庭」

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癒されます~ちょっと一休み。

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お昼ご飯はここで食べたいと、講座室にお弁当を取り戻られる受講生さんも。
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2017年05月21日

5月度「癒しの園芸講座」開催

 第2回講座は一気に30度を超すような夏日になりました。「暑い!暑い!」と、汗をかきながら講習会室に入って来られました。先月はまだ緊張気味にされていた方も笑顔で会話されていて、少し打ち解けてきたような雰囲気が感じられます。

 スタッフの岡部さんが用意してくださったミニトマトの苗が皆さん気になるご様子でしたので、山中尚子さんが先に課題提出「ミニトマトのコンテナ栽培」のお話を始めてくださいました。ミニトマトの苗をご自宅で栽培していただき、その生育レポートを8月に提出していただく予定です。今回は実生苗の‘ペペ’と、‘リコピーナ・ブラック’という品種です。受講生さんの中には初めてミニトマトを育てられるという方もおられるようでしたので、先に苗を配布し、お手元でご覧いただきながら、育成方法、作業手順、注意点を説明されました。特に、脇芽かきや、摘心、追肥のタイミングなども細かく指導されていました。それでもまだ不安そうな方もいらっしゃいましたが、「たくさん実を成らせるのが主目的ではなく、2ヶ月間トマトと向き合っていただいて、まずは収穫する喜びを味わってください。また、慣れていらっしゃる方は周りの人も巻き込んで一緒になって育てるのもよいでしょう。」と話されました。
 園芸ミニ講座(2)は「土の基本」で、良い土とは/土の構造/主な用土の種類と特徴を説明していただきました。

 寺内裕子さんが「障がい者のためのガーデニング」のレジュメを持ってきてくださいました。先月の自己紹介でお話しされていた班の受講生さんが園芸療法にご興味があるということでお持ちくださったようです。他にも興味のある方は申し出てくださいとおっしゃられました。

 11時に「はないずみの庭」へ移動し、園芸実習を行いました。

(1)ポット上げ
4月の実習で播種したマリーゴールドは順調に育っていました。スタッフが準備していた培養土(赤玉土中粒3:腐葉土1:ピートモス1)入りのポットに一株ずつ丁寧にポット上げをしていただきました。この後、6月に花壇に植え付け、8月に草木染に使用します。

(2)押し花づくり
「はないずみの庭」で皆さんにパンジー、ヤグルマギク、ワスレナグサ、カリフォルニアポピー、ニゲラなどの花や葉を自由に摘んでいただき、それを段ボール、新聞紙、キッチンペーパーで挟んでゴムバンドでとめる“押し花キット”を使って押し花を作っていただきました。6月講座のクラフト作品作りで使用します。

 午後からは津田桂子さんの「コミュニケーションとしてのみどりの可能性」と「みんなにやさしい花壇作りと道具の工夫」の2講演を続けてしていただきました。ご自身が大学時代に引きこもりをされた体験から、立ち直るきっかけとなった植物の力、癒し効果などをお話しいただきました。園芸を通して少しずつ回復、社会復帰していったというお話に皆さん静かに聞き入っておられました。

 二十数年前、引きこもり続けていたある時、ずっと閉め切っていた自室のカーテンの隙間から何気なく外を覗いてみると、庭に生えていたヤマノイモが目にとまり、そのムカゴをなぜか急に「食べたい」と思ったこと、発芽していたアケビの幼芽を「このままじゃ死んじゃう、助けなきゃ!」と思ったことが外に踏み出す一歩となり、植物が自分を助けてくれたこと、苦しんだ自分と同じように助けてあげられるのなら、私も生きる意味があるかもしれないと園芸療法を勉強しようと思って立ち直ったこと、樹木医になったのも、病気や弱った木を助けられるかもしれないと考えたからだと話され、「私たちは園芸を通して、植物とふれあうことで特別な言葉を超えたコミュニケーションをしているのですよ。」と締めくくられました。

 少し休憩の後、続いてアメリカ、イギリスなどの海外の写真を見ながら、障がい者や高齢者が作業しやすい花壇環境、いろいろな人に配慮した自助具、レイズドベッドなどのお話をしていただきました。園芸大国といわれるイギリスでは60%の人が園芸を趣味にされているのに比べ、日本は20%にすぎないが、植物をそばに置き、少しでもよいので自然と触れ合い、自然から学ぶこと、自然から教えてもらうことが大事なことだと話されました。そして「植物で何ができるかを考えること、植物を介して出会う人に心を注ぐことで、きっと何かお返しが来るでしょう。自分にとっての癒しになることがご褒美なのですよ。」と話してくださいました。

 本日の受講生13名、スタッフ13名で対応しました。(大川内美恵子 写真提供も)


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ミニトマトのコンテナ栽培/園芸ミニ講座「土の基本」

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苗を持ち帰り、育てていただきます。

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目の前にトマトを置いて脇芽かきの説明。

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寺内裕子さん

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園芸実習:ポット上げ
4月に播いたマリーゴールドがこんなに育ちました。

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もう花芽が付いているのもあります。

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きちんと用意された道具類。

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スタッフから手順を説明されます。

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やってみます!

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次はそっと苗を引き抜いて、ポットに移します。

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次々やってくださいね。

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きれいにできあがりました!

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水やりも忘れずに、しっかり。

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春爛漫!咲き誇る「はないずみの庭」で花摘み。

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「どれにしようかしら?」

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押し花の見本です。

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「この花が材料になるの?」

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「楽しくなってきたね!」

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岡本代表のインフォメーション。

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講演「コミュニケーションとしてのみどりの可能性」:津田桂子さん


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講演「みんなにやさしい花壇作りと道具の工夫」
いろいろな方に配慮したレイズドベッドなどをスライドで紹介。



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2017年04月15日

4月度「癒しの園芸講座」開催

4月15日(土)平成29年新年度の園芸講座を開催いたしました。花冷えの日が続き、時折この日も通り雨が桜の花を落としていましたが、14名の受講生さんをお迎えしてスタートしました。

 開講式は、主催者である大泉緑地管理事務所・秋葉所長から「公園のもつ役割として求められるものも多い。花を通じてすべての人たちがつながることを目的として取り組んでいるこの講座で、講演や実習を楽しんで学んでもらいたい。またそれを地域などで生かしていただきたい。」と挨拶されました。続いて当会・岡本代表からも挨拶いただきました。オリエンテーションは大川内から受講にあたっての注意事項等を説明をいたしました。少し緊張気味だった新受講生さん達でしたが、班ごとに分かれて名札を作っていただき、それぞれに自己紹介、趣味やお好きな花などのお話が進んでいただく内に、和気あいあいと良い雰囲気になっていきました。

 園芸ミニ講座は、山中尚子さんから植物の生育に必要な基本的なお話で、光、温度、水に関する解説と、簡単なようで実は難しい水やりのコツなどのお話しでした。大事なことは「必要な時に必要な量をやることです」と、わかりやすくお話しいただきました。

 飛び入りで、当会創立者のお一人でもある寺内裕子さんが会報の休刊に伴う「癒しの会への想い」でお話をしたいとで京都から来られました。ボランティアでつないできたこの会に寄せる思いや、まだ園芸療法や園芸福祉という言葉が一般的でなかった当時のお話や、創立時の思い出話などをお話しくださいました。

 お昼休みの後にスタッの紹介をしてから午後の講演をはじめました。「人と植物のきずな」という演題で、寺田孝重さんにお話ししていただきました。植物がどのような役割を果たしているか、また、花の記憶も癒しに大きな効果があるということでした。「思い出の花」とは、日本人の記憶の原点となる植物が誰にでもあること、人の思い出のどこかにあるということですが、それはご自身が父親を介護された時の反応がベースになっているというお話で、ダリア、ジニア、ホウセンカ、ハナタデ、シオンなど、ご自宅のお庭の花をスライドで紹介していただきました。ただ、品種改良により以前の姿とは少し違ってきていて、それがお父様の持っている花の記憶と違っていたために、ストレスの一端にもなっていたそうです。私たちが植物を選ぶときに、こういったことを考慮していくと、対象者に効果的に提供できるということでした。

 心配していた雨も通り雨だったようで、実習場へ揃って移動しました。今回の実習は種まきと「はないずみの庭」の花壇案内で、2グループに分かれて実施いたしました。
 スタッフ紹介の後、今辻恭子さんが種まきの説明をされました。そして、プラグトレーにマリーゴールドや千日紅などの種をまき、覆土と霧吹きによる灌水もしていただきました。ほかのスタッフからも「まずは種子袋の切り方からです」と、細かく指導していただきました。
 花壇案内の方は、吉村隆さんが管理方法や育てた草花を使った草木染のスカーフやクラフト作品も紹介しながら説明してくださいました。

 サポートスタッフ18名で初回の講座を終了しました。(大川内美恵子 写真提供も)


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開講式:管理事務所・秋葉所長より「楽しんで学んでください」というお言葉を頂戴しました。

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岡本代表:「1年間ご一緒に勉強しましょう。」

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オリエンテーション:大川内

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自己紹介:1班

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自己紹介:2班 欠席者が多かったため寺内さんも交えて

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自己紹介:3班 

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園芸ミニ講座:山中尚子さん

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癒しの園芸の会に想う:寺内裕子さん

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講座スタッフ紹介

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講演:「人と植物のきずな~その1」寺田孝重さん 思い出の花とは

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ご自宅のお庭の花を紹介ーダリア、ジニア、ハナタデなど

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圃場スタッフ紹介

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マリーゴールドの種まき:まずは袋の切り方から

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ラベルに日付と植物名を記入

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細かい作業ですね

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薄く覆土をします

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スプレーで水やりもしました

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きれいですね

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「はないずみの庭」の案内

posted by 癒しの園芸の会 at 11:57| Comment(0) | 会の活動記録 | 更新情報をチェックする