2018年03月18日

3月度「癒しの園芸講座」開催

ようやく春めいてきて、柔らかな日差しも感じられるようになりました。春は旅立ちの季節でもあります。3月17日は平成29年度の終了式で、最終の癒しの園芸講座でした。(受講生12名/スタッフ16人)

 講演は山中尚子さんから、植物が持つ力の1つ、香りによる癒しということで、アロマセラピーの概要、歴史、香りのメカニズム、効果について教えていただきました。精油の抽出方法や植物が芳香成分を持つ理由、200種類以上あると言われる精油の特徴、また精油にはそれぞれ使用期限があることや購入時に注意したい点などのお話がありました。受講生さんの中には、「アロマという言葉は聞いたことがあるが、香水の一種と思っていた。」という方もいらっしゃいました。興味がおありなのか、今回の講座は特に熱心に聞いておられるようでした。実習ではアロマスプレーを作りました。柑橘系をはじめ、ローズマリー、ゼラニウム、ラベンダー、ティートゥリー、ユーカリなどの精油と基材の量を調整して、エアフレッシュナー、抗菌スプレー、虫除けなどの用途で活用できるという説明があり、各自で好みの精油をブレンドしてオリジナルの香りを楽しみました。

「アロマセラピーとは」植物の癒し効果
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まず、エタノールを10cc計ります。
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どんな香り?
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好みの精油を入れて、計量した精製水を混ぜます。
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 午後は修了式が行われました。大泉緑地管理事務所・秋葉所長から講座に8回以上ご出席の12名の受講生に修了証書を授与いただくとともに餞の言葉をいただきました。

修了式を始めます。面澤礼子さん
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大泉緑地管理事務所・秋葉所長から授与。
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岡本代表から祝辞をいただきました。
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寺内裕子さんからも「長い間の活動を通じて、たくさんの種を播けたと思っている。これからも人のために何かしてあげるのを生きがいにしたいですね。」という言葉をいただきました。

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また、講座の修了記念として、ローダンセマム、デージー、ビオラ、タイム、宿根アリッサムを使った寄せ植えを作っていただきました。岡部佳子さんにご指導いただきました。


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「ここはこういう風に~」

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講座室はアロマの香りと花の香りでいっぱい!

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 最後は茶話会で、お茶とお菓子を囲みながら、この講座に参加された1年間の色々な思い出話などをしていただきました。「講座で学んだことを何とか生かしたい」との意気込みや、「ボランティアをしてみましょう、きっと新しい世界が待っていますよ」などと話してくださいました。花と緑を育て、高齢者も障がい者も誰もができる癒しの園芸の理念を受け継いでいってくださることを願っています。

井田和子さん「これからも花と緑でつながりましょう!」
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スタッフの皆さんもお疲れ様でした。
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 長年活動を続けてきた「癒しの園芸講座」は今年度を持ちまして終了します。「癒しの園芸の会」で過ごした時間は大切な思い出です。これからもいろいろな方から教えていただいたこと、植物から学んだことを忘れずにいきたいと思っています。お世話になった皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。さようなら。(大川内美恵子 写真提供も)


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2018年02月19日

2月度「癒しの園芸講座」開催

 まだまだ寒い日が続いていて、インフルエンザも猛威をふるっています。受講生さんたちの出席率を心配しながら講座の準備を始めましたが、12名の方が出席され、スタッフ13名で、2月度癒しの園芸講座を開催いたしました。 

 最初の講演は山中尚子さんの園芸ミニ講座「病害虫と薬剤について」で、病害虫の種類、防除、薬剤の種類と特徴について、また使用する際の注意などを説明していただきました。まずは予防に努めること、適切な栽培管理で丈夫な株に育てること、日頃からこまめに観察し、被害を最小限に抑えることが大切だと話されました。勤務先の高齢者施設では、なるべく農薬は使わない方針ですが、どうしても手に負えないケースや、例えばサクラの木につく毛虫や攻撃性の強いハチなど、ご利用者にとってリスクとなる場合には薬剤を使うこともあるということで、「薬も上手に使いましょう。でも、何にでも効く薬はないですよ」と話されました。

 続いての講演は「年間園芸プログラム」で、山中尚子さんより、園芸作業の年間計画について、植物の種類ごとの対応や年中行事などのイベントに応じたプログラム作りの例などをお話ししていただきました。年間プログラムの立て方について、一・二年草/多年草/宿根草/球根類の特徴と活用法、色々なクラフトプログラムごとに対応する計画の立て方、日陰でも育てやすい植物などについて説明されました。花壇管理の経費軽減と省人力に役立つローテーションをベースにした植栽計画のポイントも教えていただきました。植栽計画のポイントは、目的を明確にすること、記録をつける、テーマを決める、環境に適合した植物選びなど、そして何より全てにおいて無理をしないように心がけましょうということでした。


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 少し時間を取って、大泉緑地・花と緑の相談所で開催中の「癒しの園芸展」を揃って見に行き、先月ご提出いただいた皆さんのクラフト作品、スタッフの作品とともに、障がい者が園芸作業しやすい補助具なども見ていただきました。

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展示を見に行きました。

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ペットボトルを加工した障がい者も使いやすい補助具。


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「なるほどー、こうやって使うのかな?」

 昼食後は「はないずみの庭」で、昨年末の講座で班ごとに植えつけた花苗の生長を見て回りました。芽が出てきたチューリップ、アネモネなどです。自分の班の花をつけたビオラをみて、「きれいに植えつけられたわ!」と大喜び。ノースポールやイオノプシディウムなどの前年の「こぼれ種」からの自生苗も紹介していただきました。

 寒肥入れの作業をする前に、まず、この時期に行う寒肥の意味、重要性、なぜ有機肥料を与えるのか、その量についての説明を吉村隆さんから受けました。実習には森直吉さんにもお手伝いいただいて2班に分かれて高・中・低木、宿根草などに発酵油粕等を入れていきました。春の生長期に効きめを表しますという説明に皆さんうなずかれ、寒い中でも楽しそうに作業されていました。最後は使った道具類を洗浄しました。


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自分の班が植え付けた花苗の生長を確認しました。

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吉村隆さんから寒肥入れの作業についての説明を受けました。

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2つのグループにわかれて作業開始。森直吉さんがお手伝い。

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よいしょ!

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寒い中がんばりました。  

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後片付けもしっかり。

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今日の復習をもう一度。「肥料を埋める位置は?」

 講座室に戻って、1班の立川治男さんに「やってみよう、ボランティア」という話をしていただきました。この講座では初めて現役の講座生による発表でしたが、たくさんの資料も用意していただき、うまくまとめてくださいました。
 この癒しの園芸講座を受けた動機は、初めは自分の居場所探し、自分のためだけの勉強のつもりだったのが、7月の「視覚障がい者のための寄せ植え」などの実習を受けたころから考えが変わってきて、「自分も何かのボランティアをやってみよう、できるのではないかと思った。」とお話しくださいました。土を触って自分が癒されれば良いと、貸し農園で小松菜やジャガイモ、サツマイモなどを作ってフードバンクに送っていたが、自分が求めているのは、自分のことだけではなく人のことも考えてみることではないか、という風に考えが変わってきた。目下の目標は、此花区酉島の老人憩いの家で「こども食堂」を7月にオープンしようと動いていることで、同じ志を持つ仲間がいて、新しい自分を見つけることができたと締めくくられました。講座生の方から多くの応援の拍手が送られました。


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この講座を受けて考えが変わったとのこと。

 最後に岡本代表がウツボカズラ(和名)を持ってきてくださいました。「この袋は葉でしょうか?花でしょうか?」という難しい質問が出ました。わからないので、みんなで開いてみました。
(ウツボカズラは袋のふたの内側にある蜜腺から出す物質で虫を引き寄せ、筒状になった捕虫葉に落として捕食する「落とし込み式」の食虫植物です。袋の底に溜まった液体には消化酵素が混じっており、捕らえた虫を分解し、養分を吸収する仕組みです。つぼ型の部分は捕虫器といって、葉が変化したものです。なかの液体のほとんどは水ですが消化液が含まれているため、虫などを消化することができます。)

 そして、無患子(ムクロジ)の実を使ったシャボン玉液も用意してくださいました。ムクロジは落葉高木で、サポニンという泡を出す成分が含まれていて、昔は洗剤として利用されていたそうです。エコの洗剤ですね。さらに、お正月の羽根つきに使う羽の黒い球は、ムクロジの種ということでした。(大川内美恵子 写真提供も)


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みんな楽しそうです。

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できたわ!

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見てくれた?

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2018年01月28日

1月度「癒しの園芸講座」開催

 平成30年1月20日、大寒というという名にふさわしい強烈寒波の中、本年初めての講座が開催されました。

 最初は「精神障がい者への理解」で、NPO法人ソーシャルハウスさかい『出前はぁと』さんの講演でした。『出前はぁと』は精神障がい者の理解を深めるための当事者講師派遣事業で、今回は近島勇さんと杉浦恵美さんのお二人にご自身の体験談をお話ししていただきました。

 杉浦さんは40歳を過ぎてからハローワークに通ってカウンセラーからアスペルガー症候群であると告げられ、自分自身が周囲と溶け込めないでいたことが理解でき、それに伴う社会的ストレスが要因となる二次的な統合失調症を自覚することで、初めてこの病気と向き合い、受け入れ始めているとお話しされました。

 近島さんは51歳の時の初診で統合失調症と診断されるまでの苦悩、薬を飲むようになって出てきた副作用のお話をしてくださいました。さらに、当事者が当事者を支える(ピアサポート)ことで自己コントロールできるようになったこと、同じような病気で分かり合える仲間がいることで助けられ、今はこの講師派遣事業の活動が生きがいになっているとのことでした。

 お二人とも「病気になったことはマイナスだが、病気をしたことが体験になって、今は安定した気持ちで精神障がい者の代弁をする活動を心の拠りどころにしている」と話されました。実感のこもったお話に受講生さんたちも胸を打たれた様子で聞き入っておられ、講座生からの質問にも杉浦さんは「災害は自然の摂理だが、植物は人を裏切らない。人との関わりにおいて花は心を開くもの」と答えておられました。


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出前はあと:杉浦恵美さん

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出前はあと:近島勇さん

 講演2は寺田考重さんの「人と植物のきずなⅡ」で、6月に続いて園芸福祉でよく使われている植物について、草本類、本木類の違いや特色など、基本的なことを丁寧にわかりやすく説明していただきました。人と植物をつなぐコーディネーターとなるためには植物をよく知ること、植物が持っている特性や癒し効果を生かして利用する人の心を開いてほしいというお話でした。押し付けるのは一番いけないということです。また、車椅子の作業に適したレイズドベッドの紹介もしていただきました。

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寺田考重さん「植物の特性をうまく使うには」

 午後からの実習は、12月にお出しした課題「クラフトプログラムの実践」で、受講生さんたちにご考案いただいたクラフトプログラムの発表です。今回は高齢者対象という設定で、高齢者の癒しとなる作品作りに挑戦していただきましたが、皆さん創意工夫された作品を持ってこられました。

 まずペアになった人と交互に指導し合い、それぞれのプログラムを体験してもらいました。人の集中力の目安とされる15分で作品が完成するようにという条件も付いています。中には100円ショップに何回も通って材料を探したという方もいらっしゃいました。この経験はきっと役立つと思います。一番最後にご自分の作品のポイントやどんな方を対象者とされているかなどをお一人ずつ説明していただきました。皆さんの作品は2月14日(水)から大泉緑地・花と緑の相談所で開催される「癒しの園芸展」で展示されます。今日の受講生は出席14名、スタッフ12名でした。(大川内美恵子  写真提供も)


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まずペアになって。

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ここはこういう風に。

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講座風景(1)外は寒くても講座は楽しい。

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講座風景(2)集中しながらおしゃべりも楽しんでいる様子。

以下は発表の様子と作品です。

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