2018年01月28日

1月度「癒しの園芸講座」開催

 平成30年1月20日、大寒というという名にふさわしい強烈寒波の中、本年初めての講座が開催されました。

 最初は「精神障がい者への理解」で、NPO法人ソーシャルハウスさかい『出前はぁと』さんの講演でした。『出前はぁと』は精神障がい者の理解を深めるための当事者講師派遣事業で、今回は近島勇さんと杉浦恵美さんのお二人にご自身の体験談をお話ししていただきました。

 杉浦さんは40歳を過ぎてからハローワークに通ってカウンセラーからアスペルガー症候群であると告げられ、自分自身が周囲と溶け込めないでいたことが理解でき、それに伴う社会的ストレスが要因となる二次的な統合失調症を自覚することで、初めてこの病気と向き合い、受け入れ始めているとお話しされました。

 近島さんは51歳の時の初診で統合失調症と診断されるまでの苦悩、薬を飲むようになって出てきた副作用のお話をしてくださいました。さらに、当事者が当事者を支える(ピアサポート)ことで自己コントロールできるようになったこと、同じような病気で分かり合える仲間がいることで助けられ、今はこの講師派遣事業の活動が生きがいになっているとのことでした。

 お二人とも「病気になったことはマイナスだが、病気をしたことが体験になって、今は安定した気持ちで精神障がい者の代弁をする活動を心の拠りどころにしている」と話されました。実感のこもったお話に受講生さんたちも胸を打たれた様子で聞き入っておられ、講座生からの質問にも杉浦さんは「災害は自然の摂理だが、植物は人を裏切らない。人との関わりにおいて花は心を開くもの」と答えておられました。


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出前はあと:杉浦恵美さん

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出前はあと:近島勇さん

 講演2は寺田考重さんの「人と植物のきずなⅡ」で、6月に続いて園芸福祉でよく使われている植物について、草本類、本木類の違いや特色など、基本的なことを丁寧にわかりやすく説明していただきました。人と植物をつなぐコーディネーターとなるためには植物をよく知ること、植物が持っている特性や癒し効果を生かして利用する人の心を開いてほしいというお話でした。押し付けるのは一番いけないということです。また、車椅子の作業に適したレイズドベッドの紹介もしていただきました。

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寺田考重さん「植物の特性をうまく使うには」

 午後からの実習は、12月にお出しした課題「クラフトプログラムの実践」で、受講生さんたちにご考案いただいたクラフトプログラムの発表です。今回は高齢者対象という設定で、高齢者の癒しとなる作品作りに挑戦していただきましたが、皆さん創意工夫された作品を持ってこられました。

 まずペアになった人と交互に指導し合い、それぞれのプログラムを体験してもらいました。人の集中力の目安とされる15分で作品が完成するようにという条件も付いています。中には100円ショップに何回も通って材料を探したという方もいらっしゃいました。この経験はきっと役立つと思います。一番最後にご自分の作品のポイントやどんな方を対象者とされているかなどをお一人ずつ説明していただきました。皆さんの作品は2月14日(水)から大泉緑地・花と緑の相談所で開催される「癒しの園芸展」で展示されます。今日の受講生は出席14名、スタッフ12名でした。(大川内美恵子  写真提供も)


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まずペアになって。

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ここはこういう風に。

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講座風景(1)外は寒くても講座は楽しい。

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講座風景(2)集中しながらおしゃべりも楽しんでいる様子。

以下は発表の様子と作品です。

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posted by 癒しの園芸の会 at 14:25| Comment(0) | 会の活動記録 | 更新情報をチェックする