2017年08月31日

8月度「癒しの園芸講座」開催

 8月も最終の土曜日ですが、今年は嫌になるくらいの暑さが続いています。今回はマリーゴールドを使った草木染めの実習をするため、受講生さんには朝一番に圃場で花びらを摘み取る作業をしていただきました。暑さの中、汗をかきながら皆さん元気に講座室に帰ってこられました。

 今月の大きなテーマは「人と植物とのかかわり」です。講演は井田和子さんの「救荒雑草について~飢えを救った雑草たち~」でした。救荒雑草という言葉を初めて聞いた方も多かったようです。先にスライドで、世界的に“飢え”を救う作物として重要な役割を果たしてきたジャガイモとサツマイモの説明がありました。平常はその恩恵を忘れがちな存在ですが、人類にとって貴重な作物であり、それがなぜ救荒植物になりえたかということを、今や日本では死語になりつつある“飢え”についての歴史もふまえながら説明いただきました。他の穀類との比較では、

 (1)太陽エネルギーの効率が高い。
 (2)雨が少なくても育ちやすい。
 (3)少ない肥料で栽培できる。

など、優れている点を挙げられました。サツマイモは昭和の初め生まれの方にとっては懐かしい食べ物ですが、親の代や90代以上の方たちは苦しい時代の象徴的な食べ物として見るのも嫌だという人もいることなどをサザエさん一家のマンガを例にしてお話をしてくださいました。

 さらに、農耕地では人類の活動に何らかの害を及ぼす雑草の中にも救荒植物といわれる植物があり、干ばつや水害のために凶作になった年に、飢えを凌ぐのに役立った雑草があるということ、これらも救荒植物であり、救荒作物とは凶作時にも生育、収穫しうる作物で、ヒエ、ソバ、サツマイモ、バレイショなどを言うそうです。

 ミニ講座ですが、寺内裕子さんの「ボランティア活動と健康寿命~私の場合」もますます楽しくなってきています。今回のテーマは「食を考える」で、食べ物の中でこれを食べれば良いというものはないそうです。バランスよく食べて、軽く体を動かす体操が良く、体を動かす園芸もよい運動になりますよと話されました。


講演:「救荒雑草について」井田和子さん
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~飢えを救った救荒作物~
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ミニ講座:健康寿命「食を考える」寺内裕子さん
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「筋力と骨が大事!」軽い運動をしましょう。
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 午後からは、4月に播種し、その後ポット上げを行い、はないずみの庭に定植したマリーゴールドを使った草木染体験です。この講座の大きな特徴でもある、種まきから始まり、最終的な収穫の喜びと利用まで、植物とのふれあいをすべての段階で体験していただくのが目的です。まず15分間布を水につけて付着した糊を取り除きますので、その間に大川内から「植物から色をもらう」ということで、草木染の基本、手順、媒染の説明をいたしました。
 次に、圃場にあるミーティングルームへ移動しました。染液はスタッフの方であらかじめ花びらだけを1時間半ほど煮出して作っておいていただきました。そこに15分間漬け込んで煮沸し、菜箸を動かしてムラができないようにして染めていきます。色どめは、ミョウバン(黄色)、木酢鉄(茶色)で行います。どちらの色にするのかは、事前に作品見本を見て決めていただきました。最後はどちらも水で洗って、乾かしました。
 暑い中、大変な作業で疲れましたが、素敵な色に仕上がりました。皆さんできあがったスカーフに満足されたご様子でさっそく首に巻かれていました。
 本日の受講生は13名、対応したスタッフは10名でした。(大川内美恵子 写真提供も)


草木染(マリーゴルド)の体験
まず摘み取り作業
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布の糊を外します
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煮詰めた染液
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一度漉します
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しっかり絞り出します
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いよいよ投入
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ゆっくりかき回します
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媒染:ミョウバンは黄色に。木酢酸鉄はカーキに。
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緊張しますね!
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いよいよ最終段階!きれいに発色
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待っている間も和やかに
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洗います
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できたわ!
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干します
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さっそく首に巻いてポーズ!
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posted by 癒しの園芸の会 at 12:23| Comment(0) | 会の活動記録 | 更新情報をチェックする