2017年05月21日

5月度「癒しの園芸講座」開催

 第2回講座は一気に30度を超すような夏日になりました。「暑い!暑い!」と、汗をかきながら講習会室に入って来られました。先月はまだ緊張気味にされていた方も笑顔で会話されていて、少し打ち解けてきたような雰囲気が感じられます。

 スタッフの岡部さんが用意してくださったミニトマトの苗が皆さん気になるご様子でしたので、山中尚子さんが先に課題提出「ミニトマトのコンテナ栽培」のお話を始めてくださいました。ミニトマトの苗をご自宅で栽培していただき、その生育レポートを8月に提出していただく予定です。今回は実生苗の‘ペペ’と、‘リコピーナ・ブラック’という品種です。受講生さんの中には初めてミニトマトを育てられるという方もおられるようでしたので、先に苗を配布し、お手元でご覧いただきながら、育成方法、作業手順、注意点を説明されました。特に、脇芽かきや、摘心、追肥のタイミングなども細かく指導されていました。それでもまだ不安そうな方もいらっしゃいましたが、「たくさん実を成らせるのが主目的ではなく、2ヶ月間トマトと向き合っていただいて、まずは収穫する喜びを味わってください。また、慣れていらっしゃる方は周りの人も巻き込んで一緒になって育てるのもよいでしょう。」と話されました。
 園芸ミニ講座(2)は「土の基本」で、良い土とは/土の構造/主な用土の種類と特徴を説明していただきました。

 寺内裕子さんが「障がい者のためのガーデニング」のレジュメを持ってきてくださいました。先月の自己紹介でお話しされていた班の受講生さんが園芸療法にご興味があるということでお持ちくださったようです。他にも興味のある方は申し出てくださいとおっしゃられました。

 11時に「はないずみの庭」へ移動し、園芸実習を行いました。

(1)ポット上げ
4月の実習で播種したマリーゴールドは順調に育っていました。スタッフが準備していた培養土(赤玉土中粒3:腐葉土1:ピートモス1)入りのポットに一株ずつ丁寧にポット上げをしていただきました。この後、6月に花壇に植え付け、8月に草木染に使用します。

(2)押し花づくり
「はないずみの庭」で皆さんにパンジー、ヤグルマギク、ワスレナグサ、カリフォルニアポピー、ニゲラなどの花や葉を自由に摘んでいただき、それを段ボール、新聞紙、キッチンペーパーで挟んでゴムバンドでとめる“押し花キット”を使って押し花を作っていただきました。6月講座のクラフト作品作りで使用します。

 午後からは津田桂子さんの「コミュニケーションとしてのみどりの可能性」と「みんなにやさしい花壇作りと道具の工夫」の2講演を続けてしていただきました。ご自身が大学時代に引きこもりをされた体験から、立ち直るきっかけとなった植物の力、癒し効果などをお話しいただきました。園芸を通して少しずつ回復、社会復帰していったというお話に皆さん静かに聞き入っておられました。

 二十数年前、引きこもり続けていたある時、ずっと閉め切っていた自室のカーテンの隙間から何気なく外を覗いてみると、庭に生えていたヤマノイモが目にとまり、そのムカゴをなぜか急に「食べたい」と思ったこと、発芽していたアケビの幼芽を「このままじゃ死んじゃう、助けなきゃ!」と思ったことが外に踏み出す一歩となり、植物が自分を助けてくれたこと、苦しんだ自分と同じように助けてあげられるのなら、私も生きる意味があるかもしれないと園芸療法を勉強しようと思って立ち直ったこと、樹木医になったのも、病気や弱った木を助けられるかもしれないと考えたからだと話され、「私たちは園芸を通して、植物とふれあうことで特別な言葉を超えたコミュニケーションをしているのですよ。」と締めくくられました。

 少し休憩の後、続いてアメリカ、イギリスなどの海外の写真を見ながら、障がい者や高齢者が作業しやすい花壇環境、いろいろな人に配慮した自助具、レイズドベッドなどのお話をしていただきました。園芸大国といわれるイギリスでは60%の人が園芸を趣味にされているのに比べ、日本は20%にすぎないが、植物をそばに置き、少しでもよいので自然と触れ合い、自然から学ぶこと、自然から教えてもらうことが大事なことだと話されました。そして「植物で何ができるかを考えること、植物を介して出会う人に心を注ぐことで、きっと何かお返しが来るでしょう。自分にとっての癒しになることがご褒美なのですよ。」と話してくださいました。

 本日の受講生13名、スタッフ13名で対応しました。(大川内美恵子 写真提供も)


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ミニトマトのコンテナ栽培/園芸ミニ講座「土の基本」

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苗を持ち帰り、育てていただきます。

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目の前にトマトを置いて脇芽かきの説明。

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寺内裕子さん

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園芸実習:ポット上げ
4月に播いたマリーゴールドがこんなに育ちました。

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もう花芽が付いているのもあります。

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きちんと用意された道具類。

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スタッフから手順を説明されます。

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やってみます!

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次はそっと苗を引き抜いて、ポットに移します。

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次々やってくださいね。

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きれいにできあがりました!

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水やりも忘れずに、しっかり。

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春爛漫!咲き誇る「はないずみの庭」で花摘み。

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「どれにしようかしら?」

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押し花の見本です。

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「この花が材料になるの?」

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「楽しくなってきたね!」

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岡本代表のインフォメーション。

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講演「コミュニケーションとしてのみどりの可能性」:津田桂子さん


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講演「みんなにやさしい花壇作りと道具の工夫」
いろいろな方に配慮したレイズドベッドなどをスライドで紹介。



posted by 癒しの園芸の会 at 15:40| Comment(0) | 会の活動記録 | 更新情報をチェックする