2017年11月19日

11月度「癒しの園芸講座」開催

 秋も深まり、11月18日は冷え込んで寒いくらいでした。天候はこれで三ヶ月連続の雨模様となりました。
午前は堺市・総合福祉会館の研修室をお借りして講演を行いました。最初は岡本彰子代表の「身近な健康と園芸の話」です。岡本代表は元々管理栄養士でもあり、食生活に関する健康情報から、野菜や道端で見かける植物の話題まで、多岐に渡りました。タンポポの見分け方や、サツマイモやジャガイモはどの部分(茎、根)を食しているのかなど楽しい話をしていただき、また、ご自分がバケツで育てているというガマの穂を見本に、雄花、雌花の見分け方や、どのように種子を散布していくのかも解説してくださいました。


DSCN4816.JPG
岡本彰子さん:方程式を使い、Naナトリウム量を換算して、食生活を考えましょう。

DSCN4820.JPG
ガマの雄花、雌花はどこでしょうか?

DSCN4824.JPG
種子がでてきました!

 続いての講演は「高齢者施設における対人援助」で、山中尚子さんから高齢者に対する援助方法について説明がありました。今回の材料はミニハボタン、ビオラ、ストックの3種類です(花苗は岡部佳子さんに用意していただきました)。色も華やかで、ストックからはほんのりいい香りがしています。お正月に飾るハボタンはお年寄りにはおなじみの植物で、季節感や昔の記憶にも結びつきやすく、こういった点も高齢者を対象に植物を選ぶ時のポイントになります。また、対象者の世代からすると、ビオラは「三色スミレ」と言った方が理解していただきやすい人もいるということでした。「ハートピア堺」で実習する寄せ植えプログラムについては、目的はきれいな作品を作ることではなく、花は手段の一つであり、ご本人にいかに満足感や達成感を持っていただくかの方が大切だという点を強調されました。挨拶から始まり、声かけは目線の高さでゆっくり、はっきり話すこと、できるだけ土に触っていただいて感触を感じてもらったり、所々で誉めることも忘れずに、あくまでもご本人のペースで進めていただく、そして異食された場合の対処等の注意もありました。フェイススケール(にこにこ評価表)の説明もあり、来月に皆さんに提出していただいたレポートで振り返りましょうと話されました。


DSCN4814.JPG
今日の花苗:ストック、ビオラ、ミニハボタン

DSCN4828.JPG
声かけは目線の高さでゆっくり、はっきり話すこと、褒めることも忘れないでくださいね。

 午後から、受講生の皆さんは堺東駅からタクシーで分乗して「ハートピア堺」に移動していただきました。
 手洗い、うがいをしていただいて、今回の会場に苗や資材などを搬入。皆さんに手分けして準備も手伝っていただき、ペアリングを待つばかりとなりました。まだこの状態でも緊張されておられる方も見かけられましたが、先に来られた入居者さんに「今日はこんな寄せ植えをしますからね」と、さっそく話しかけていらっしゃる方もいらっしゃいました。

 14時から1対1の寄せ植え実習です。職員の方が入居者の皆さんをお席まで誘導して来られて、実習がスタートしました。受講生さんも、午前中の講演で学んだポイントを思い出しながらスムーズに支援されていました。あちらこちらから楽しそうにお喋りする声や笑い声まで聞こえてきます。会場内は打ち解けたようなほんわかムードに。何より一生懸命サポートしようとする皆さんの気持ちが通じたのか、それを気持ちよく受け入れてくださっているのが入居者の方々の表情から伺えました。できあがった作品に立てたラベルにご自分の名前が書いてあるのを見て、大満足のご様子でした。

 最後に職員の方が施設内を案内してくださいました。屋上はあいにく工事中で拝見できませんでしたが、個室や入浴施設などは見学させていただきました。施設内の通路に往年のスターの写真を飾ることや、懐かしい水屋などを置くことで、できるだけ殺風景な雰囲気にならないよう配慮されているとのことでした。

 今回は体調を崩された方もあり、受講生10名、スタッフ4名でした。(大川内美恵子 写真提供も)


DSCN4835.JPG
トレーに乗せて搬入。

DSCN4838.JPG
みんなで手分けして準備。

DSCN4842.JPG
念入りにチェック。

DSCN4850.JPG
スムーズにペアリング。

DSCN4852.JPG
会話も弾んでいますね。

DSCN4860.JPG
「ハートピア堺」の施設内を案内していただきます。

DSCN4862.JPG
施設内が殺風景にならないようにと配慮されています。

DSCN4864.JPG
入浴設備

DSCN4865.JPG
ご自分の家に居るような雰囲気を出したいそうです。懐かしい水屋が置いてありました。































posted by 癒しの園芸の会 at 16:50| Comment(0) | 会の活動記録 | 更新情報をチェックする

2017年10月22日

10月度「癒しの園芸講座」開催

 10月21日、こんな時期に来なくてもいい大型台風が接近し、先月に続いて午後からの園芸実習は中止になりました。そして急きょクラフトの実習に変更することになり、朝からスタッフは準備に追われました。

 最初の講演は、堺市難病支援センター・鎌田美恵子さんの「難病患者への理解」でした。“難しい”と書きますが、まず豆知識として、実際どんな病気なのかを鎌田さんからクイズ方式で教えていただきました。「膠原病は病名なのか?」「難病の数は?」「支援センターは各都道府県にあるのか?」などが問題でした。始まりは昭和30年後半のスモンが社会問題となったことから対策が提起され、60年の歴史を経てようやく国が支援する法律ができたそうです。難病対策事業として、平成26年の改革により対象疾患が拡大し、「指定難病」と診断されて申請すると、医療費の助成や福祉サービスを受けることができるそうです。堺市の難病支援センターでは、患者さんがよりよい生活が送れるよう、相談支援、情報提供、患者さん同士の交流を図るためのイベント開催、再就職のサポートなど、いろいろな角度から支援しているというお話をしていただきました。


DSCN4373.JPG
鎌田美恵子さん


DSCN4375.JPG

 次の講演は「社会福祉施設での園芸活動の取り組み」で、野崎浩司さんより藤井寺市にある救護施設「賀光寮」(元内部障害者更生施設)の紹介と、障がい者自立支援法による社会福祉の現状を話していただきました。この自立支援法改正に伴い社会福祉施設がどのように変わったのか、またその中で「内部障がい者」とはどのような方なのかをわかりやすく説明いただき、ご自身の勤務経験も踏まえて、内部障がい者との園芸活動をスライドを交えながらお話しいただきました。

DSCN4384.JPG
野崎浩司さん

DSCN4392.JPG
お昼休みはクラフトに使う材料の話で盛り上がりました。

DSCN4393.JPG
タイサンボクなどの工作材料。

DSCN4399.JPG
じゃんけん大会も大盛り上がり!岡本代表がリードをとってくださいました。


DSCN4406.JPG
誰が勝ち残る? 

 寺内裕子さんの講演「ボランティアと健康寿命~外への関心」は、誰でも心の支えがあると元気になれると言うお話でした。

DSCN4416.JPG

 台風接近のため、球根の植え付け実習は中止となりましたが、吉村隆さんがスライドでチューリップ、アネモネ、ラナンキュラスの植え付け方や前処理、芽だしの方法を説明してくださいました。

DSCN4409.JPG

 クラフト実習では、クラフトをする時の基本的な注意事項や木の実の保存方法などを大川内より説明した後、大きな松ぼっくりに飾り付けをしていただきました。

DSCN4418.JPG
1班

DSCN4417.JPG
2班

DSCN4420.JPG
3班

DSCN4452.JPG
すてきな作品。


DSCN4424.JPG
男性のロマンテックな作品。

(大川内美恵子 写真提供も)




posted by 癒しの園芸の会 at 17:21| Comment(0) | 会の活動記録 | 更新情報をチェックする

2017年09月17日

9月度「癒しのの園芸講座」開催

 9月16日は大型台風18号の接近に伴い、朝から雨が降り出しました。風も強まってきたため、午後から予定していた実習は取りやめとの連絡が圃場のスタッフから入り、今回はゆっくりと座学の一日となりました。

 講演の前に、岡本代表が葛の葉のしおり作りを皆さんに楽しんでいただこうと葛の葉の押し花やラミネーターなどの材料や道具をお持ちくださいました。フィルムの間に葛の葉を挟んでラミネーターに入れるだけですが、「葛の葉にはいろいろな形があります。ぐー・ちょき・ぱーの形を探してくださいね!あとでじゃんけん大会をします!」という指示で、持ち寄った葉を探してそれぞれに作り始めました。

葛の葉のしおり
DSCN3657.JPG

岡本代表の説明 「じゃんけん大会しますよ!」
DSCN3658.JPG

1班はみんなで持ち寄って。
DSCN3660.JPG

2班は余裕で。「もうできたわ。」
DSCN3665.JPG

3班も仲良く。
DSCN3664.JPG

 園芸ミニ講座は山中尚子さんで、今回はまとめて3つのテーマの解説です。

「鉢の種類」いろいろな鉢の紹介。
   おしゃれなテラコッタや栽培用の駄温鉢など、鉢の種類や選び方について。

「植物の名前、自生地環境と植物の特性」
   植物の名前、分類方法、自生地環境とその特性についてお話しいただきました。その植物のプロフィールを知ることが栽培上手の第一歩になります。

「肥料について」
   肥料の成分と役割や種類・施肥方法についてわかりやすくお話しいただきました。

DSCN3667.JPG


お昼休み:皆さんで!

DSCN3671.JPG

展示中の「秋の七草展」を見学

DSCN3673.JPG


 今回も寺内裕子さんが来られ、「ボランティアと健康寿命~心の安定」というテーマでお話してくださいました。社会的な責任がなくなってくると、「食べる」「寝る」「排泄する」といった日常のサイクルが崩れてくるケースがあり、その人の「生きがい」につながる、社会的参加と言える軽い義務感があった方が良いとのことでした。また、心にストレスを抱えずに過ごすには、人生の1/3は「運」、1/3は「親からもらった要素(遺伝など)」、1/3は「バランスのよい暮らし方」と捉え、楽しく生活するようにと教えていただきました。


DSCN3682.JPG

 この後も講演が続きました。

講演:「花とボランティア」―ボランティアの心得(山中尚子)
ボランティアの定義、意味、活動の原則や、魅力、更にボランティア活動継続に必要と思われる事項を簡潔にまとめていただきました。

講演:「秋の七草」(井田和子)
秋の七草並びにこの時期の代表的な花をスライドで紹介。秋の七草の由来や色々な行事、秋の七草の花に関する説明をいただきました。途中、花と緑の相談所で展示されている「秋の七草展」を見に行き、寺田孝重さんからも説明を受けました。「春の七草」は七草粥として食べるので、その種類も覚えている人が多いが、「秋の七草は」観賞用、薬用植物。「ススキ」はすくすくとお米が育つようにという意味でお月見のお供えになったというお話や、「オミナエシ」「萩」「ナデシコ」「葛」「キキョウ」「フジバカマ」についてもそれぞれの由来や文化にも触れて楽しくお話しいただきました。講習室に戻って、今度は皆で「私たちの秋の七草」を選ぶこととなり、選考の結果、今年度はコスモス、ススキ、ヒガンバナ、野菊、ムラサキシキブ、キキョウ、ナデシコが選ばれました。(大川内美恵子 写真提供も)


DSCN3684.JPG


DSCN3690.JPG


DSCN3677.JPG









posted by 癒しの園芸の会 at 16:25| Comment(0) | 会の活動記録 | 更新情報をチェックする