2017年12月17日

12月度「癒しの園芸講座」開催

 年内も数えられるように残り少なくなってきました。そして寒さも本格的になってきました。

 12月16日、講演(1)は「知的障がい者施設と地域社会との交流」で、阪南市にあるワークセンター・ぽけっとの重見施設長からお話をお聞きしました。いろいろなところへ出向いているのは、障がい者のことをもっとよく知ってほしい、ボランティアの助けが欲しい、利用者ががんばっている様子を知ってほしいからだと話され、同施設の概要、障がい者の種類、活動内容について紹介していただきました。内職作業、施設外就労もあり、さまざまな活動を頑張っておられます。利用者に対して職員数の割合は他所よりも多く、その分ケアは行き届いている方だと言えるが、それでもいろいろな面でボランティアさんの協力は欠かせないとのことでした。マドレーヌやパンはイベントなどでも好評で、リピーターも多いそうです。いつも職員に伝えているのは、全てを受け入れて、笑顔を忘れないこと、特にほめることが大切で「まずは自分がやってみる。言って聞かせる。もう一度やらせててみる。そしてほめる。」ということでした。また、障がいのある方と関わるための心構えとして、具体的な援助方法も教えていただきました。最後はゲーム形式でコミュニケーションの取り方を体験しました。


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重見施設長


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ペアになりゲームで障がいの状態を体験。


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 来月の課題「プログラム作りの実践」の内容について山中尚子さんから説明していただきました。受講生さんご自身にクラフトプログラムを1つ考案していただき、見本とその材料を用意してもらって、1月の講座日にペアを組んだ相手に作ってもらうというものです。見本作品は来年2月に大泉緑地・花とみどりの相談所で開催される「癒しの園芸展」で展示させていただきます。


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 講演(2)は井田和子さんの「時代と共に変化する年中行事」でした。まずはクリスマスツリーになぜ常緑樹が使われているのか、いつごろからその風習が始まったのかなど、意外と知らないクリスマスにまつわるお話を聞きました。続いて年中行事のお話もしていただきました。冬至、お正月、七草粥を食べる風習から春の七草までです。冬至はカボチャを食べて、柚子湯に入るのは古くから慣れ親しんできた習わしであること、一年の最大の行事であるお正月は、新しい年の守り神である歳神様をお迎えするもので、「おせち料理」を作る意味、特に黒豆(豆に働く)、田作り(五穀豊穣)、数の子(子孫繁栄)と、この大事な三品は欠かさないようにと教えていただきました。

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井田和子さん



 心配していたお天気も曇り空ながら雨は降らないようです。午後からの園芸実習は落ち葉の堆肥作りです。クヌギ林に行くと、スタッフの吉村隆さんが「どのような落ち葉が良いか」など、落ち葉堆肥作りの説明をしてくださいました。事前に数ヶ所に集めておいたくださった落ち葉を一人ずつ袋に詰め込んで、堆肥作りのピットへ運んでもらいました。家高志朗さんからは、どのように堆肥ができていくのかや管理方法についてお聞きしました。


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吉村隆さん

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2人でする方が早いね。


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なんだか楽しそう!


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家高志朗さん



 実習花壇に移動し、春花の苗の植え付けもしていただきました。本来なら9月の実習で播種し、10月にポット上げを予定していたビオラなどです。スタッフの説明を受けてから班ごとに分かれ、レイアウトのアドバイスを受けて、間合いをスコップでとりながら植えつけていきます。皆さん、寒いのも忘れて楽しそうに植えつけておられました。


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レイアウトも考えて。

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はないずみの庭も一足早くお正月モード。


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最後は水やり。



 講座室に戻り、ぽけっとさんのマドレーヌでティータイム。一流菓子店の味です。
最後は寺内裕子さんのミニ講座でした。「健康寿命というのは、使命感!」とのことで、与えられた仕事をこなした喜びが元気を保ち、やり遂げようとする意識が健康につながる、生きがいになるとお話し下さいました。今年の締めくくりにとても良いお話でした。



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寺内裕子さん:「人のためにが、自分のためになる」


受講生11名、スタッフ16名で対応いたしました。(大川内美恵子 写真提供も)






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2017年11月19日

11月度「癒しの園芸講座」開催

 秋も深まり、11月18日は冷え込んで寒いくらいでした。天候はこれで三ヶ月連続の雨模様となりました。
午前は堺市・総合福祉会館の研修室をお借りして講演を行いました。最初は岡本彰子代表の「身近な健康と園芸の話」です。岡本代表は元々管理栄養士でもあり、食生活に関する健康情報から、野菜や道端で見かける植物の話題まで、多岐に渡りました。タンポポの見分け方や、サツマイモやジャガイモはどの部分(茎、根)を食しているのかなど楽しい話をしていただき、また、ご自分がバケツで育てているというガマの穂を見本に、雄花、雌花の見分け方や、どのように種子を散布していくのかも解説してくださいました。


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岡本彰子さん:方程式を使い、Naナトリウム量を換算して、食生活を考えましょう。

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ガマの雄花、雌花はどこでしょうか?

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種子がでてきました!

 続いての講演は「高齢者施設における対人援助」で、山中尚子さんから高齢者に対する援助方法について説明がありました。今回の材料はミニハボタン、ビオラ、ストックの3種類です(花苗は岡部佳子さんに用意していただきました)。色も華やかで、ストックからはほんのりいい香りがしています。お正月に飾るハボタンはお年寄りにはおなじみの植物で、季節感や昔の記憶にも結びつきやすく、こういった点も高齢者を対象に植物を選ぶ時のポイントになります。また、対象者の世代からすると、ビオラは「三色スミレ」と言った方が理解していただきやすい人もいるということでした。「ハートピア堺」で実習する寄せ植えプログラムについては、目的はきれいな作品を作ることではなく、花は手段の一つであり、ご本人にいかに満足感や達成感を持っていただくかの方が大切だという点を強調されました。挨拶から始まり、声かけは目線の高さでゆっくり、はっきり話すこと、できるだけ土に触っていただいて感触を感じてもらったり、所々で誉めることも忘れずに、あくまでもご本人のペースで進めていただく、そして異食された場合の対処等の注意もありました。フェイススケール(にこにこ評価表)の説明もあり、来月に皆さんに提出していただいたレポートで振り返りましょうと話されました。


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今日の花苗:ストック、ビオラ、ミニハボタン

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声かけは目線の高さでゆっくり、はっきり話すこと、褒めることも忘れないでくださいね。

 午後から、受講生の皆さんは堺東駅からタクシーで分乗して「ハートピア堺」に移動していただきました。
 手洗い、うがいをしていただいて、今回の会場に苗や資材などを搬入。皆さんに手分けして準備も手伝っていただき、ペアリングを待つばかりとなりました。まだこの状態でも緊張されておられる方も見かけられましたが、先に来られた入居者さんに「今日はこんな寄せ植えをしますからね」と、さっそく話しかけていらっしゃる方もいらっしゃいました。

 14時から1対1の寄せ植え実習です。職員の方が入居者の皆さんをお席まで誘導して来られて、実習がスタートしました。受講生さんも、午前中の講演で学んだポイントを思い出しながらスムーズに支援されていました。あちらこちらから楽しそうにお喋りする声や笑い声まで聞こえてきます。会場内は打ち解けたようなほんわかムードに。何より一生懸命サポートしようとする皆さんの気持ちが通じたのか、それを気持ちよく受け入れてくださっているのが入居者の方々の表情から伺えました。できあがった作品に立てたラベルにご自分の名前が書いてあるのを見て、大満足のご様子でした。

 最後に職員の方が施設内を案内してくださいました。屋上はあいにく工事中で拝見できませんでしたが、個室や入浴施設などは見学させていただきました。施設内の通路に往年のスターの写真を飾ることや、懐かしい水屋などを置くことで、できるだけ殺風景な雰囲気にならないよう配慮されているとのことでした。

 今回は体調を崩された方もあり、受講生10名、スタッフ4名でした。(大川内美恵子 写真提供も)


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トレーに乗せて搬入。

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みんなで手分けして準備。

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念入りにチェック。

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スムーズにペアリング。

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会話も弾んでいますね。

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「ハートピア堺」の施設内を案内していただきます。

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施設内が殺風景にならないようにと配慮されています。

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入浴設備

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ご自分の家に居るような雰囲気を出したいそうです。懐かしい水屋が置いてありました。































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2017年10月22日

10月度「癒しの園芸講座」開催

 10月21日、こんな時期に来なくてもいい大型台風が接近し、先月に続いて午後からの園芸実習は中止になりました。そして急きょクラフトの実習に変更することになり、朝からスタッフは準備に追われました。

 最初の講演は、堺市難病支援センター・鎌田美恵子さんの「難病患者への理解」でした。“難しい”と書きますが、まず豆知識として、実際どんな病気なのかを鎌田さんからクイズ方式で教えていただきました。「膠原病は病名なのか?」「難病の数は?」「支援センターは各都道府県にあるのか?」などが問題でした。始まりは昭和30年後半のスモンが社会問題となったことから対策が提起され、60年の歴史を経てようやく国が支援する法律ができたそうです。難病対策事業として、平成26年の改革により対象疾患が拡大し、「指定難病」と診断されて申請すると、医療費の助成や福祉サービスを受けることができるそうです。堺市の難病支援センターでは、患者さんがよりよい生活が送れるよう、相談支援、情報提供、患者さん同士の交流を図るためのイベント開催、再就職のサポートなど、いろいろな角度から支援しているというお話をしていただきました。


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鎌田美恵子さん


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 次の講演は「社会福祉施設での園芸活動の取り組み」で、野崎浩司さんより藤井寺市にある救護施設「賀光寮」(元内部障害者更生施設)の紹介と、障がい者自立支援法による社会福祉の現状を話していただきました。この自立支援法改正に伴い社会福祉施設がどのように変わったのか、またその中で「内部障がい者」とはどのような方なのかをわかりやすく説明いただき、ご自身の勤務経験も踏まえて、内部障がい者との園芸活動をスライドを交えながらお話しいただきました。

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野崎浩司さん

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お昼休みはクラフトに使う材料の話で盛り上がりました。

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タイサンボクなどの工作材料。

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じゃんけん大会も大盛り上がり!岡本代表がリードをとってくださいました。


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誰が勝ち残る? 

 寺内裕子さんの講演「ボランティアと健康寿命~外への関心」は、誰でも心の支えがあると元気になれると言うお話でした。

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 台風接近のため、球根の植え付け実習は中止となりましたが、吉村隆さんがスライドでチューリップ、アネモネ、ラナンキュラスの植え付け方や前処理、芽だしの方法を説明してくださいました。

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 クラフト実習では、クラフトをする時の基本的な注意事項や木の実の保存方法などを大川内より説明した後、大きな松ぼっくりに飾り付けをしていただきました。

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1班

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2班

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3班

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すてきな作品。


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男性のロマンテックな作品。

(大川内美恵子 写真提供も)




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